
この作品のデータ
| 作者 | ピエール=オーギュスト・ルノワール | 同じ作家の作品 12点 |
|---|---|---|
| 制作年 | 1875年頃 | |
| 時代 | 印象派以後 | 同じ時代の作品 105点 |
| 様式 | — | |
| 種別 | 絵画 | |
| 技法・素材 | 油彩、カンヴァス | |
| 所蔵 | ひろしま美術館広島 | |
| 有名度 | ★★★ | |
| 展覧会 | “カフェ”に集う芸術家 印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまでひろしま美術館(広島県)2026年10月3日(土)〜2027年1月11日(月) | 開催中 |
左上にそびえる塔は、1867年に建ったばかりのサント=トリニテ教会です。高さ65メートルの鐘楼の下に、木々の緑と、馬車や人が行き交う広場が広がります。ルノワールはこの広場を、およそ20年後の1893年にも描いています。
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見どころ
左上の教会の塔
画面の左上を、教会のファサードと鐘楼が占めています。ナポレオン3世の時代に建てられた、ネオ・ルネサンス様式の教会です。
広場を埋める木々
画面の中ほどは、こんもりとした木々の緑でおおわれています。黄色や緑の短い筆の跡を何度も重ねて、葉の茂りを描いています。
行き交う馬車と人
手前の通りには、馬車や歩く人が小さく描き込まれています。顔までは描き込まず、短い筆の跡で姿だけを示しています。
第二帝政期に生まれた教会
サント=トリニテ教会は、ナポレオン3世の第二帝政期に建てられました。フランスとイタリアのルネサンス建築を組み合わせた様式で、ショセ=ダンタン地区に立っています。建物は1867年にできあがりましたが、すべてが仕上がって献堂されたのは1913年のことです。
ルノワールがこの絵を描いた1875年ごろ、教会は建ってからまだ10年もたっていませんでした。絵の中では、その塔とファサードが画面の左側を大きく占めています。
戸外の光で描いた都市
ひろしま美術館は、ルノワールを「光に満ちた戸外で都市の風俗を生き生きと描いた」画家として紹介しています。モネとともに色を混ぜずに並べる筆づかい(筆触分割)を取り入れ、モネやドガらと印象派展を立ち上げた一人です。
本作でも、空や木々は短い筆の跡を重ねて描かれ、輪郭ははっきりしません。翌1876年には、モンマルトルのダンス場に集まる人びとを描いた『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を仕上げています。
読んだらクイズ
この拡大は、どの見どころ?

広場を埋める木々画面の中ほどは、こんもりとした木々の緑でおおわれています。黄色や緑の短い筆の跡を何度も重ねて、葉の茂りを描いています。
次に見る1枚
よくある疑問
- 『パリ、トリニテ広場』はどこにある?
-
広島市中区のひろしま美術館が所蔵しています。同館はモネ、ルノワール、ドガなどフランス印象派を中心に集めた美術館で、ルノワールの油彩画をこの絵を含めて複数所蔵しています。
- 描かれている教会は何?
-
パリ9区にあるサント=トリニテ教会です。パリの宗教建築の主任建築家テオドール・バリュの設計で、1861年から1867年にかけて建てられました。鐘楼の高さは65メートルあります。
- ルノワールはこの広場を何回描いた?
-
少なくとも2回描いています。本作のほかに、1893年に描いた『トリニテ広場』があり、ロシアのサンクトペテルブルクにあるファベルジェ美術館が所蔵しています。
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出典・画像について
- ひろしま美術館 所蔵作品(ルノワール)
- ファベルジェ美術館 Place de la Trinité(ルノワール、1893年)
- Wikipedia(英語版)Sainte-Trinité, Paris
- Wikidata Q83179683
画像: Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、撮影: Pierre-Auguste Renoir)。元ファイル



