ムーラン・ド・ラ・ギャレット

ピエール=オーギュスト・ルノワール《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》1876年
ムーラン・ド・ラ・ギャレットBal du moulin de la Galette
1876年
油彩、カンヴァス、131 × 175 cm
オルセー美術館(パリ)
何がすごいのか

縦131cm、横175cmもある本作を舞踏会の会場まで運ぶのは大変だったため、半分ほどの小さなキャンヴァスで現地スケッチを描き、アトリエで仕上げました。その小さいほうの絵は1990年、7800万ドルという史上2位の値段で日本人実業家が落札しています。踊る人々は実在するルノワールの友人たちで、匿名のモデルではありません。

見どころ

踊るカルデナスとマルゴ

手前左側で踊る黒い帽子の男性はキューバの画家カルデナスです。相方の女性は、当時ルノワールのお気に入りのモデルだったマルゴでした。

ベンチのエステルとジャンヌ姉妹

中央下側のベンチに座っているのはエステル、その背後に立つのは姉のジャンヌです。2人とも玄人のモデルではなく、素人として参加しています。

テーブルを囲む3人

右のテーブルには画家フラン=ラミ、パイプをくわえた画家ノルベール・グヌット、メモを取る批評家リヴィエールが座っています。踊る人々を見物する側の友人たちです。

印象派展に出品された1枚

『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』は、ルノワールが35歳のときに描いた作品で、1877年の第3回印象派展に出品されました。画中の人物は無名のモデルではなく、ルノワールの友人たちが集まって描かれています。関連作品に『庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰』があり、同じ場所を舞台にした別の絵として知られています。

カイユボットの遺贈と初来日

大きいほうの絵は、同じ印象派の画家仲間だったギュスターヴ・カイユボットが購入しました。カイユボットの死後、この絵はフランス政府に寄贈され、オルセー美術館の3階に収蔵されています。2016年には国立新美術館の「ルノワール展」で初めて日本を訪れました

もう1枚の行方

現場で描いた小さいほうの絵は、1990年に日本人実業家の齊藤了英が7800万ドルで落札しました。当時、絵画史上2位の高値です。その後のバブル経済崩壊で海外に流出し、スイスの人物ともいわれる収集家の手に渡ったとされています。

よくある疑問

『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』はどこにある?

フランス・パリのオルセー美術館の所蔵で、3階に展示されています。もとの持ち主は画家仲間のギュスターヴ・カイユボットで、彼の死後フランス政府に寄贈されました。

誰が描かれている?

踊っている黒い帽子の男性はキューバの画家カルデナス、その相方はルノワールお気に入りのモデルだったマルゴです。中央のベンチにはエステルとその姉ジャンヌが、右のテーブルには画家フラン=ラミ、画家ノルベール・グヌット、批評家リヴィエールが描かれています。

小さいほうの絵はどうなった?

1990年、日本人実業家の齊藤了英が7800万ドル、当時の絵画史上2位の価格で落札しました。その後バブル経済の崩壊で海外へ流出し、スイスの人物ともいわれる収集家の手に渡ったとされています。

どこで開かれた舞踏会?

パリのモンマルトルにあったダンスホール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」での舞踏会です。ルノワールは当時この近くに住み、アトリエから通いながら制作していました。

基本データ

制作年
1876年
種別
絵画
技法・素材
油彩、カンヴァス
寸法
131 × 175 cm
所蔵
オルセー美術館(パリ)

ピエール=オーギュスト・ルノワールのほかの作品

《舟遊びをする人々の昼食》 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》

出典・画像について

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