舟遊びをする人々の昼食

ピエール=オーギュスト・ルノワール《舟遊びをする人々の昼食》1876年
舟遊びをする人々の昼食Luncheon of the Boating Party
1876年
油彩、カンヴァス、129.9 × 172.7 cm
フィリップス・コレクション(ワシントンD.C.)
何がすごいのか

画面手前で子犬と戯れる女性は、のちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴです。描かれた人々はほとんど実在の友人たちで、後援者ギュスターヴ・カイユボットや女優エレーヌ・アンドレも紛れ込んでいます。1923年、フィリップス・コレクションが12万5千ドルで購入しました。

見どころ

子犬と戯れる未来の妻

画面の左手前で子犬と遊んでいる女性はお針子のアリーヌ・シャリゴで、のちにルノワールと結婚しました

白いシャツのカイユボット

右手前で逆向きの椅子に座り、平らな麦わら帽をかぶっているのはルノワールの後援者ギュスターヴ・カイユボットです。ボートに熱中し、自身も画家でした。

画面を分ける手すりの線

手すりの斜線が画面を二つに分け、片側は人でにぎわい、もう片側にはゆったりとした空間があります。この対比はこの絵の有名な特徴です。

テラスに集った友人たち

描かれているのはルノワールの実在の友人たちです。手前で子犬と遊ぶお針子のアリーヌ・シャリゴは、のちにルノワールと結婚しました。収集家シャルル・エフルッシや女優エレーヌ・アンドレ、後援者ギュスターヴ・カイユボットなど、印象派をめぐる人々が入り混じっています。

手すりが分ける二つの空間

手すりの斜線が画面を二つに区切っています。片側は人でにぎわい、もう片側には経営者の娘ルイーズ=アルフォンシーヌ・フルネーズとその兄弟が座るゆったりとした空間が広がっています。この対比は本作の特徴として知られています。

印象派展での評価

1882年の第7回印象派展に出品され、複数の批評家に称賛されました。一方でフィガロ紙は、デッサンの弱さを指摘する酷評を掲載しています。作品は画商ポール・デュラン=リュエルが購入し、その後1923年にダンカン・フィリップスが買い取りました。俳優のエドワード・G・ロビンソンは、長年ワシントンの美術館に通ってこの絵の前に立ち続けたと語ったと伝えられています。

よくある疑問

『舟遊びをする人々の昼食』はどこにある?

ワシントンD.C.のフィリップス・コレクションの所蔵です。1923年、ダンカン・フィリップスが12万5千ドルで買い取りました。

どこで描かれた場面?

フランス・シャトゥーにある、セーヌ川畔のレストラン、メゾン・フルネーズのテラスです。経営者の娘ルイーズ=アルフォンシーヌ・フルネーズと、その兄弟アルフォンス・フルネーズJrも画面に描かれています。

モデルは誰?

多くがルノワールの実在の友人たちです。手前で子犬と遊ぶお針子のアリーヌ・シャリゴは、のちにルノワールの妻になりました。後援者ギュスターヴ・カイユボットや女優エレーヌ・アンドレ、ジャンヌ・サマリーなども描かれています。

発表当時の評価は?

1882年の印象派展では複数の批評家から称賛されましたが、フィガロ紙は「デッサンを学んでいたら、ルノワールはすばらしい絵を描けただろうに」と酷評しました。評価は割れていました。

基本データ

制作年
1876年
種別
絵画
技法・素材
油彩、カンヴァス
寸法
129.9 × 172.7 cm
様式
印象派
所蔵
フィリップス・コレクション(ワシントンD.C.)

ピエール=オーギュスト・ルノワールのほかの作品

《ムーラン・ド・ラ・ギャレット》 《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》

出典・画像について

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