
ロダンの「考える人」は、もともとこの門を構成する群像の一つとして作られました。門の主題はダンテ『神曲』地獄篇の「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という銘文です。ブロンズ像は世界に7つあり、東京・上野の国立西洋美術館にもあります。
見どころ
門の上に座る人物
ロダンの代表作「考える人」は、もともとこの門を構成する群像の一つとして作られました。単体の作品としても高く評価されるようになった人物像です。
門を埋める無数の人物
ダンテの『神曲』地獄篇をテーマに、門の表面には多くの人物像が刻まれています。ロダンは生涯この作品を完成させることができませんでした。
世界に7つあるブロンズ像
この巨大なブロンズ像は世界に7つ鋳造されており、東京・上野の国立西洋美術館や静岡県立美術館でも見ることができます。
ダンテの地獄篇から
『神曲』地獄篇は、作者にして主人公のダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれて地獄を巡る物語です。地獄篇第3歌の冒頭は、地獄の入口にかかる門の頂に記された銘文から始まります。銘文は門自身が一人称で語る形式で、地獄界とそこでの永劫の罰、地獄の住人を端的に言い表しています。銘文の三行連句が三連に連なる構成は、地獄篇・煉獄篇・天国篇それぞれが33歌からなる『神曲』全体の、三位一体を象徴する数の均整に対応しています。
未完のまま終わった大作
ロダンはこのダンテの主題をもとに、巨大なブロンズ像『地獄の門』を制作しました。生涯をかけて手を加え続けましたが、完成させることはできませんでした。門を構成する群像の一つとして造られた「考える人」は、単体の作品としても高く評価され、独立して知られるようになった人物像です。
世界に散らばる7つの鋳造
石膏の原型はオルセー美術館に展示されています。ブロンズ像は世界に7つあり、上野恩賜公園の国立西洋美術館と静岡県立美術館のほか、フィラデルフィアのロダン美術館、パリのロダン美術館、チューリッヒ美術館、スタンフォード大学カンターアートセンター、サムスン美術館プラトーに展示されています。
よくある疑問
- 『地獄の門』はどこにある?
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石膏の原型はパリのオルセー美術館に展示されています。ブロンズ像は世界に7つあり、東京・上野の国立西洋美術館や静岡県立美術館、フィラデルフィアのロダン美術館、パリのロダン美術館、チューリッヒ美術館、スタンフォード大学カンターアートセンター、サムスン美術館プラトーで見られます。
- 誰が作った?
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オーギュスト・ロダンです。13〜14世紀イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』地獄篇に登場する地獄の入口の門をテーマにしています。
- 完成した作品なの?
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いいえ。ロダンの未完の作品です。生涯にわたって手を加え続けましたが、完成させることはありませんでした。
- 「考える人」とはどういう関係?
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「考える人」はもともと、この『地獄の門』を構成する群像の一体として造られた人物像です。単体作品としても高く評価され、独立して知られるようになりました。
基本データ
- 作者
- オーギュスト・ロダンAuguste Rodin
- 制作年
- 1880年(未完)
- 種別
- 彫刻
- 技法・素材
- ブロンズ
- 様式
- 印象派
- 所蔵
- オルセー美術館(パリ、石膏原型)
- 展示室
- 印象派以後
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出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0、撮影: Till Niermann)。元ファイル