地獄の門

オーギュスト・ロダン《地獄の門》1880年(未完)
地獄の門The Gates of Hell
1880年(未完)
ブロンズ
オルセー美術館(パリ、石膏原型)
何がすごいのか

ロダンの「考える人」は、もともとこの門を構成する群像の一つとして作られました。門の主題はダンテ『神曲』地獄篇の「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という銘文です。ブロンズ像は世界に7つあり、東京・上野の国立西洋美術館にもあります。

見どころ

門の上に座る人物

ロダンの代表作「考える人」は、もともとこの門を構成する群像の一つとして作られました。単体の作品としても高く評価されるようになった人物像です。

門を埋める無数の人物

ダンテの『神曲』地獄篇をテーマに、門の表面には多くの人物像が刻まれています。ロダンは生涯この作品を完成させることができませんでした。

世界に7つあるブロンズ像

この巨大なブロンズ像は世界に7つ鋳造されており、東京・上野の国立西洋美術館や静岡県立美術館でも見ることができます。

ダンテの地獄篇から

『神曲』地獄篇は、作者にして主人公のダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスに導かれて地獄を巡る物語です。地獄篇第3歌の冒頭は、地獄の入口にかかる門の頂に記された銘文から始まります。銘文は門自身が一人称で語る形式で、地獄界とそこでの永劫の罰、地獄の住人を端的に言い表しています。銘文の三行連句が三連に連なる構成は、地獄篇・煉獄篇・天国篇それぞれが33歌からなる『神曲』全体の、三位一体を象徴する数の均整に対応しています。

未完のまま終わった大作

ロダンはこのダンテの主題をもとに、巨大なブロンズ像『地獄の門』を制作しました。生涯をかけて手を加え続けましたが、完成させることはできませんでした。門を構成する群像の一つとして造られた「考える人」は、単体の作品としても高く評価され、独立して知られるようになった人物像です。

世界に散らばる7つの鋳造

石膏の原型はオルセー美術館に展示されています。ブロンズ像は世界に7つあり、上野恩賜公園の国立西洋美術館と静岡県立美術館のほか、フィラデルフィアのロダン美術館、パリのロダン美術館、チューリッヒ美術館、スタンフォード大学カンターアートセンター、サムスン美術館プラトーに展示されています。

よくある疑問

『地獄の門』はどこにある?

石膏の原型はパリのオルセー美術館に展示されています。ブロンズ像は世界に7つあり、東京・上野の国立西洋美術館や静岡県立美術館、フィラデルフィアのロダン美術館、パリのロダン美術館、チューリッヒ美術館、スタンフォード大学カンターアートセンター、サムスン美術館プラトーで見られます。

誰が作った?

オーギュスト・ロダンです。13〜14世紀イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの叙事詩『神曲』地獄篇に登場する地獄の入口の門をテーマにしています。

完成した作品なの?

いいえ。ロダンの未完の作品です。生涯にわたって手を加え続けましたが、完成させることはありませんでした。

「考える人」とはどういう関係?

「考える人」はもともと、この『地獄の門』を構成する群像の一体として造られた人物像です。単体作品としても高く評価され、独立して知られるようになりました。

基本データ

制作年
1880年(未完)
種別
彫刻
技法・素材
ブロンズ
様式
印象派
所蔵
オルセー美術館(パリ、石膏原型)

オーギュスト・ロダンのほかの作品

《考える人》 《カレーの市民》

出典・画像について

画像: Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0、撮影: Till Niermann)。元ファイル

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