梨のある静物

ポール・セザンヌ《梨のある静物》1885年頃
梨のある静物Still life with pears
1885年頃
油彩、カンヴァス、38 × 46 cm
ヴァルラフ=リヒャルツ美術館(ケルン)

この作品のデータ

作者ポール・セザンヌ同じ作家の作品 7点
制作年1885年頃
時代印象派以後同じ時代の作品 105点
様式—
種別絵画
技法・素材油彩、カンヴァス
所蔵ヴァルラフ=リヒャルツ美術館ケルン
有名度★★★
展覧会ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち ヴァルラフ=リヒャルツ美術館所蔵名古屋市美術館(愛知県)2026年9月19日(土)〜11月29日(日)開催中
何がすごいのか

画商ヴォラールの台帳には、この絵が「白いテーブルクロスにはみ出す皿の梨とりんご」と書き留められています。その後ベルリンのカッシーラー家に渡り、南北アメリカを巡回したのち、1965年にケルンの美術館に入りました。

見どころ

皿に盛られた梨

楕円の皿に、黄緑の梨と赤いりんごが重なっています。果物の輪郭は青みのある線でなぞられています。

皿の外の梨とりんご

右奥には、皿からこぼれたように梨とりんごが並んでいます。立った梨の細い首が、画面の右端に縦の線を加えています。

左に寄せた白い布

左側には、白いテーブルクロスがたっぷりと寄せられています。ヴォラールの台帳が皿がはみ出す白いクロスと書いたのは、この部分です。

ベルリンの画商一族のもとで

絵はヴォラールからベルリンの画商パウル・カッシーラーへ渡り、一族のフーゴ・カッシーラーが持ち主になりました。1909年と1921年にはパウル・カッシーラーの画廊で展示されています。1921年の展覧会は、ドイツの個人が持つセザンヌだけを集めたものでした。

南北アメリカを巡った3年

1939年から1941年にかけて、絵はブエノスアイレス、モンテビデオ、リオデジャネイロ、サンフランシスコ、ニューヨークのメトロポリタン美術館、シカゴなどを巡りました。貸し出したのは、カッシーラー家のロッテ・カッシーラー=フュルステンベルクです。

1961年にロンドンのサザビーズで競売にかけられ、チューリヒの画商ヴァルター・ファイルヒェンフェルトの手を経て、1965年にヴァルラフ=リヒャルツ美術館に入りました。果物を主役にしたセザンヌの静物には、オルセー美術館の『リンゴとオレンジ』もあります。

読んだらクイズ

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よくある疑問

『梨のある静物』はどこにある?

ドイツ・ケルンのヴァルラフ=リヒャルツ美術館が所蔵しています。1965年に同館の所蔵となりました。

いつ描かれた?

セザンヌのカタログ・レゾネ(全作品目録)を作ったリウォルドは1885年頃としています。ヴェントゥーリは当初1895〜1900年、のちに1890〜93年とし、年代の見方には10年ほどの幅があります。

別の題名はある?

ドイツでは『梨のある静物』として展示されてきました。ヴェントゥーリの目録では『静物 梨の皿』、1940年のサンフランシスコの展覧会では『梨とりんご』の題で出品されています。

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ポール・セザンヌのほかの作品

《パンと卵のある静物》 《水の反映》 《カード遊びをする人々》 《リンゴとオレンジ》 《サント=ヴィクトワール山》 《大水浴図》

出典・画像について

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