
点描で描かれた無数の点が、観る者の目の中で混ざり合って一つの色になるよう計算されています。明るい黄色を出すために当時最新だった顔料ジンクイエローを使いましたが、1世紀の間に色があせて茶色っぽく変化しました。1924年にシカゴ美術館の壁に掛けられて以来、一度も館外に出たことがないと言われています。
見どころ
混ざり合う無数の点
近づいて見ると、筆で塗られた面ではなく原色と補色の小さな点の集まりだとわかります。色を混ぜずに点として並べることで、離れて見たときに目の中で色が混ざり合うよう計算されています。
四辺を囲む点描の縁取り
画面の四方には、赤や青の点で描かれた紫がかった色の枠があります。スーラは印象をより鮮烈にするため、絵の中の縁取りと白い木製の額縁を組み合わせました。
変色していく芝生
芝生の明るい部分は、黄色い顔料ジンクイエローとオレンジ、青の点で描かれています。この顔料はスーラの存命中から褪色が始まっており、現在は茶色がかった色に変わっています。
2年をかけた準備
スーラは制作に2年をかけ、公園に通っては人々や風景を観察し、デッサンや油彩によるスケッチを数多く残しました。色、光、形に強く意識を向けながら、縦2メートル、横3メートルの画面を少しずつ組み立てていきました。人物や風景は緊密に配置され、躍動感よりも静けさが画面を支配しています。
お蔵入りしかけた発表
この作品は当初、1885年のアンデパンダン展に出品される予定でしたが、展覧会自体が中止になりました。発表は翌1886年の第8回印象派展に持ち越され、その間にスーラは相当量の加筆を行い、展覧会のあとに四方の縁取りを描き加えています。
田園から都市の島へ
舞台となったグランド・ジャット島は、パリ西部のセーヌ川に浮かぶ中州です。19世紀後半はパリ市街から遠く離れた田園地帯でしたが、クロード・モネやゴッホも同じ島を絵に描いています。その後、工業地帯となった時代を経て、公園や住宅地へと姿を変えました。
よくある疑問
- 『グランド・ジャット島の日曜日の午後』はどこにある?
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アメリカ・シカゴのシカゴ美術館の所蔵です。1924年に同館が入手して以来、常設展示されており、館外に出たことがないと言われています。
- 点描とは何?
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原色とその補色を細かい点として並べ、離れた場所から見たときに観る者の目の中で混ざり合うようにする技法です。筆で直接絵具を混ぜるより、色が鮮やかに強く見えると考えられていました。
- 額縁にも工夫があるの?
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あります。スーラは画面の四方に赤や青を点描した紫がかった縁取りを描き、さらに白い木製の額縁に絵を収めました。この額縁は完成から一度も外されていません。
- なぜ芝生が茶色っぽく見えるの?
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スーラは当時最新の顔料だったジンククロメート(ジンクイエロー)を使って芝生の明るい部分を描きました。この顔料はスーラの存命中から褪色し始めており、1世紀以上を経て茶色がかった色に変化しています。
基本データ
- 作者
- ジョルジュ・スーラGeorges Seurat
- 制作年
- 1884〜1886年
- 種別
- 絵画
- 技法・素材
- 油彩、カンヴァス
- 寸法
- 207.6 × 308 cm
- 様式
- ポスト印象派
- 所蔵
- シカゴ美術館(シカゴ)
- 展示室
- 印象派以後
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出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル