
この作品のデータ
| 作者 | ポール・セザンヌ | 同じ作家の作品 7点 |
|---|---|---|
| 制作年 | 1888〜1890年頃 | |
| 時代 | 印象派以後 | 同じ時代の作品 105点 |
| 様式 | — | |
| 種別 | 絵画 | |
| 技法・素材 | 油彩、カンヴァス | |
| 所蔵 | 愛媛県美術館松山市 | |
| 有名度 | ★★★ | |
| 展覧会 | わたしたちのルノワール 日本が愛した、幸せの画家静岡市美術館(静岡県)2026年9月22日(火)〜11月15日(日) | 開催中 |
画面の下半分は、岸の木々と小さな家を映した水面です。セザンヌの息子はこの絵の写真に「マルヌ 1894」と書き込みました。所蔵する愛媛県美術館は1888〜90年頃の作としており、いつ描かれたかは研究者の間でも分かれています。
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見どころ
木々を映す水面
下半分の水面には、岸の緑や黄色がそのまま縦に映り込んでいます。所蔵館は、透明感のある彩色をこの絵の特徴に挙げています。
水に映る小さな家
岸辺の中ほどに、小さな建物が見えます。画商ヴォラールの在庫台帳にも、家が水に映る水辺の習作として記録されています。
斜めに重なる筆跡
上部の木々は、短い斜めの筆跡を何層も重ねて描かれています。所蔵館のいう軽妙な筆致と、整然とした構造がよくわかる部分です。
習作として売られた絵
画商アンブロワーズ・ヴォラールの在庫台帳には、この絵が二度記録されています。一つは家が水に映る水辺の習作として100フランで、もう一つは水に映る森の風景として150フランで載っています。
1911年4月、絵はベルネーム=ジュヌ画廊を通じて、セザンヌの大コレクターだったオーギュスト・ペルランの手に渡りました。その後ふたたびベルネーム=ジュヌ画廊を経て、ニューヨークのマリウス・デ・ザヤスが持ち主になります。
ニューヨークから日本へ
1921年、メトロポリタン美術館の印象派・後期印象派展に、デ・ザヤスが名前を伏せて貸し出しました。題名は英語で「水の反映」でした。デ・ザヤスのコレクションは1923年に競売にかけられ、絵はパリのアンリ・カノンヌらの手に移ります。
その後ミラノのコレクター、ニューヨークの画廊、アメリカのコレクターのジョン・T・ドランス・ジュニアを経て、1989年にサザビーズ・ニューヨークで競売にかけられました。日本の個人コレクションを経て愛媛県美術館の所蔵となっています。同じセザンヌの風景画には『サント=ヴィクトワール山』もあります。
読んだらクイズ
この拡大は、どの見どころ?

水に映る小さな家岸辺の中ほどに、小さな建物が見えます。画商ヴォラールの在庫台帳にも、家が水に映る水辺の習作として記録されています。
次に見る1枚
よくある疑問
- 『水の反映』はどこにある?
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愛媛県松山市堀之内の愛媛県美術館が所蔵しています。所蔵品は展示替えがあるため、見られる時期は館の案内で確かめてください。
- いつ描かれた?
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愛媛県美術館は1888〜90年頃としています。一方、セザンヌのカタログ・レゾネ(全作品目録)を作ったリウォルドは1892〜94年とし、ヴェントゥーリも後に1896年へ改めました。息子が写真に書いた「1894」も含め、定説はまだありません。
- どこの風景?
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マルヌ川の岸辺とされています。息子の書き込みが「マルヌ」で、別の題名にも「マルヌ河岸の風景」があります。
- 誰が持っていた絵?
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画商ヴォラールから、コレクターのオーギュスト・ペルラン、ニューヨークの画廊主マリウス・デ・ザヤスなどの手を経ました。1989年にニューヨークで競売にかけられ、日本の個人コレクションを経て愛媛県美術館に入りました。
ポール・セザンヌのほかの作品
《パンと卵のある静物》 《梨のある静物》 《カード遊びをする人々》 《リンゴとオレンジ》 《サント=ヴィクトワール山》 《大水浴図》
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル



