リンゴとオレンジ

ポール・セザンヌ《リンゴとオレンジ》1899年頃
リンゴとオレンジApples and Oranges
1899年頃
油彩、カンヴァス、74 × 93 cm
オルセー美術館(パリ)
何がすごいのか

この絵に描かれた果物や器は、数か月前に描かれた別の静物画と同じ小道具だとされています。最初の所有者は美術評論家ギュスターヴ・ジェフロワで、1907年に画商ベルンハイム=ジューヌ画廊へ売却しました。翌年ルーヴル美術館へ遺贈され、のちにオルセー美術館の所蔵となりました。

見どころ

山盛りの果実

画面いっぱいにリンゴとオレンジが盛られています。この果物の取り合わせは、静物画に繰り返し取り組んだセザンヌを象徴する画題のひとつです。

水差しと壺

果物のそばには水差しと壺が置かれています。数か月前に描いた別の静物画と同じ器を使ったとされ、セザンヌが同じ道具立てで構図を練り直していたことがわかります。

エルミタージュ版との共通点

この絵は『カーテンと花文様の水差しのある静物』(エルミタージュ美術館蔵)に着想を得て描かれたとされています。同じ果物と器の組み合わせが、数か月の間に少なくとも2作品に登場しています。

ルーヴルからオルセーへ

最初の所有者は美術評論家ギュスターヴ・ジェフロワでした。1907年1月に画商ベルンハイム=ジューヌ画廊へ絵を売却しています。

同年5月にイザーク・ド・カモンド伯爵がこの絵を入手し、翌1908年にルーヴル美術館へ遺贈しました。その後、オルセー美術館が開館した際にその所蔵作品となりました。

ピカソと組み合わされた1983年

1983年、美術評論家ジャン=リュック・シャリュモーが企画したグループ展では、参加作家が自身の絵画的な参照元を明かすことが求められました。

このとき画家エルマン・ブラウン=ベガは『カランバ!』という作品を発表し、中央の静物をピカソの『琺瑯鍋』とこの絵を融合させて描きました。

よくある疑問

『リンゴとオレンジ』はどこにある?

パリのオルセー美術館が所蔵しています。1908年にルーヴル美術館へ遺贈され、のちにオルセー美術館の開館にあわせて移管されました。

誰が描いた?

ポスト印象派の画家ポール・セザンヌが、1899年頃に描いたとされています。

最初の所有者は誰?

美術評論家ギュスターヴ・ジェフロワが最初の所有者でした。1907年1月に画商ベルンハイム=ジューヌ画廊へ売却し、同年5月にイザーク・ド・カモンド伯爵が購入しました。

この絵をもとにした作品はある?

1983年、画家エルマン・ブラウン=ベガが、ピカソとセザンヌの静物画を組み合わせた『カランバ!』という作品を制作しています。

基本データ

作者
ポール・セザンヌPaul Cézanne
制作年
1899年頃
種別
絵画
技法・素材
油彩、カンヴァス
寸法
74 × 93 cm
所蔵
オルセー美術館(パリ)

ポール・セザンヌのほかの作品

《カード遊びをする人々》 《サント=ヴィクトワール山》 《大水浴図》

出典・画像について

画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル

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