アレアレア

ポール・ゴーギャン《アレアレア》1892年
アレアレアArearea
1892年
油彩、カンヴァス、74.5 × 93.5 cm
オルセー美術館(パリ)

この作品のデータ

作者ポール・ゴーギャン同じ作家の作品 5点
制作年1892年
時代印象派以後同じ時代の作品 105点
様式—
種別絵画
技法・素材油彩、カンヴァス
所蔵オルセー美術館パリ同じ所蔵の作品 29点
有名度★★★
展覧会東京都美術館開館100周年記念 オルセー美術館所蔵 いまを生きる歓び東京都美術館(東京都)2026年11月14日(土)〜2027年3月28日(日)これから
何がすごいのか

手前に描かれた赤い犬は、1893年にパリの個展で公開されたとき、皮肉の的になりました。それでもゴーギャンはこの絵を自分の最良の作品の一つと考え、1895年の売り立てでは自分で買い戻してからヨーロッパを去っています。

見どころ

笛を吹く女と白い服の女

画面の中央に2人の女性が座っています。左の女性は縦笛を吹き、右の白い服の女性はこちらに顔を向けています。この時期の絵に繰り返し出てくる姿なので、ゴーギャンが実際に目にしたものだろうと所蔵館は見ています。

地面をかぐ赤い犬

左下では、赤い犬が地面に鼻を寄せています。ゴーギャンの絵には首輪のない放し飼いの犬がよく登場し、何を象徴しているのかが多くの推測を呼んできました。

神像を拝む女たち

左上の奥で、女性たちが大きな像を拝んでいます。ゴーギャンは小さなマオリの像を大仏ほどの大きさに描き、儀式そのものも想像で作りました。手前の現実の場面と、奥の空想の場面が一枚に同居しています。

空のない南の島

ゴーギャンは1891年4月、素朴な暮らしの名残を求めて最初のタヒチ滞在に出発しました。島で目にしたものに加え、土地の言い伝えや古い宗教の習わしから想を得て、空想の場面を描いています。この絵は、夢と現実が同じ画面に並ぶこの時期の代表的な作品とされています。

画面には空が描かれていません。緑、黄、赤の色面が段のように重なって、構図の骨組みをつくっています。所蔵館は、神々に守られて豊かな自然の中で暮らす、古く理想化されたポリネシアの姿だと解説しています。同じ最初の滞在中には『タヒチの女たち』も描かれています。

期待どおりにいかなかった個展

この絵は、1893年11月にパリのデュラン=リュエル画廊で開かれたゴーギャンの個展に並びました。タヒチへの旅に意味があったことを示したい展示でしたが、反応は画家が望んだほど熱くありませんでした。タヒチ語の題名に苛立つ友人も多かったといいます。

画家の手を離れてから

買い戻されたあと、絵は画商アンブロワーズ・ヴォラールの手に渡りました。その後エルゼ・フォン・グアイタのコレクションやミュンヘンのJ.B.ノイマン画廊を経て、アルジェに住むリュング夫妻のコレクションに入ります。1961年に夫妻の遺贈で国の所有となりました。ルーヴル美術館での展示を経て、1986年からオルセー美術館にあります。タヒチを描いたゴーギャンの作品には、ほかに『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』があります。

読んだらクイズ

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よくある疑問

『アレアレア』はどこにある?

パリのオルセー美術館が所蔵しています。1961年にリュング夫妻の遺贈で国のものとなり、ルーヴル美術館のジュ・ド・ポーム館で展示されたのち、1986年にオルセー美術館へ移りました。

いつ、どこで描かれた?

1892年、ゴーギャンが最初にタヒチに滞在していたときの作品です。ゴーギャンは1891年4月にタヒチへ向けて出発しました。画面右下には「AREAREA / P. Gauguin 92」と題名・署名・年が書き込まれています。

なぜ赤い犬が描かれているの?

はっきりした答えはわかっていません。所蔵館は、同じ時期の絵に繰り返し出てくることから、実際に見かけたモチーフだろうとしています。一方で、ゴーギャンの絵の犬に象徴的な意味を読み取ろうとする説も数多く出されています。

別の題名はある?

オルセー美術館は、もう一つの題名として「Joyeusetés I」を記録しています。フランス語で「楽しいこと」を意味する言葉です。

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ポール・ゴーギャンのほかの作品

《黄色いキリスト》 《タヒチの女たち》 《マハナ・マア》 《われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか》

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