トルーヴィルの港の朝

ウジェーヌ・ブーダン《トルーヴィルの港の朝》1888年
ウジェーヌ・ブーダンEugène Louis Boudin
トルーヴィルの港の朝The port of Trouville at morning
1888年
油彩、カンヴァス、50.5 × 74.6 cm
ランス美術館(ランス)

この作品のデータ

作者ウジェーヌ・ブーダン同じ作家の作品 2点
制作年1888年
時代印象派以後同じ時代の作品 105点
様式—
種別絵画
技法・素材油彩、カンヴァス
所蔵ランス美術館ランス
有名度★★★
展覧会印象派の先駆者 ウジェーヌ・ブーダン展 ―瞬間の美学、光の探求山梨県立美術館(山梨県)2026年9月12日(土)〜11月3日(火)開催中
何がすごいのか

左下の署名「E. Boudin 88」の下には、もうひとつの署名が隠れています。最初の署名の日付は1886年で、あとから1888年の署名が上に重ねられました。港町トルーヴィルを海の側から眺めた朝の景色です。

見どころ

岸に並ぶ帆船

画面の左側には、白い帆や赤みがかった帆を張った帆船が並んでいます。帆の色が水面にも映り込んでいます。

水面を進む小舟

港の中ほどには、人を乗せた小さなボートが浮かんでいます。所蔵館の記録でも、帆船と並んで描かれているものとして小舟が挙げられています。

左下の署名

左下には「E. Boudin 88」の署名と日付があります。この署名は、1886年の日付をもつ最初の署名の上に重ねて書かれたものです。右下には地名の「Trouville」と書かれています。

画商から収集家、そして美術館へ

所蔵館の記録には、1890年の所有者として画廊のポール・デュラン=リュエルと、収集家のアンリ・ヴァニエの名前があります。1907年、作品は遺贈によってランス美術館に入りました。所有者はランス市です。

額は縦88cm、横112.7cmで、絵よりひと回り以上大きなものです。裏側には額縁職人のしるしや赤いステンシルの番号など、多くの記号やラベルが残っています。

額の裏の1917年のラベル

額の裏の左側には、1917年6月の「避難」のラベルの断片が貼られています。第一次世界大戦のさなかの日付です。裏側の表示の一部はのちの修復で覆い隠されましたが、所蔵館の記録にはそれらも書き留められています。

読んだらクイズ

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よくある疑問

『トルーヴィルの港の朝』はどこにある?

フランス北東部の都市ランスにある、ランス美術館(Musée des Beaux-Arts de Reims)が所蔵しています。作品はランス市の所有で、1907年に遺贈によって収蔵されました。展示状況は所蔵館の案内で確かめてください。

どこから見た景色?

海の側から、トルーヴィルの港と町、その奥の丘を眺めた景色です。画面のおよそ半分を空が占め、帆船や小舟が浮かぶ港の水面が手前に広がっています。

ブーダンはどんな画家?

ウジェーヌ・ブーダン(1824〜1898)はフランスの画家です。オンフルールに生まれ、ドーヴィルで亡くなりました。トルーヴィルの港の朝を描いた本作は、亡くなる10年前の作品です。

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《ル・クロワジック》

出典・画像について

画像: Wikimedia Commons(Public domain、撮影: Christian Devleeschauwer)。元ファイル

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