
この作品のデータ
| 作者 | サンドロ・ボッティチェッリ | 同じ作家の作品 3点 |
|---|---|---|
| 制作年 | 1470年頃 | |
| 時代 | ルネサンス | 同じ時代の作品 58点 |
| 様式 | — | |
| 種別 | 絵画 | |
| 技法・素材 | テンペラ、ポプラ板 | |
| 所蔵 | ルーヴル美術館パリ | 同じ所蔵の作品 26点 |
| 有名度 | ★★★ | |
| 展覧会 | ルーヴル美術館展 ルネサンス国立新美術館(東京都)2026年9月9日(水)〜12月13日(日) | 開催中 |
この聖母子は、かつてボッティチェッリの師フィリッポ・リッピの作品とされていました。25歳ごろのボッティチェッリが、独立して最初に描いた作品かもしれないといわれています。赤外線とX線の調査では、聖母の足と幼子の体勢を大きく描き直した跡が見つかりました。
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見どころ
横を見る聖母の顔
マリアの体は正面を向いていますが、視線は右へそれています。表情はやや険しく、膝に抱いたわが子の受難を予見しているのかもしれないと解釈されています。
母子が持つザクロ
マリアと幼子イエスは、二人でザクロの実を手にしています。ザクロは、キリストが自らの死によって贖おうとした「原罪」の象徴です。聖母の険しい表情を受難の予見と読む根拠も、この実にあります。
ユリの枝を持つ天使
背後に並ぶ若い天使たちは、ユリの枝を手にしています。ユリはマリアの純潔を表す花です。
師のもとを離れた直後の一枚
ボッティチェッリは、フィリッポ・リッピのもとで徒弟として修業しました。この絵は、その修業を終えて独立して最初に描いた作品かもしれません。のちの『プリマヴェーラ』や『ヴィーナスの誕生』に比べると、構図にはまだぎこちなさがあります。それでも、ボッティチェッリらしい繊細な線が画面のあちこちに見られます。
王冠を持つ赤い天使
天使のうち、左手前で赤い服を着た一人は王冠を持っています。この王冠は、マリアが天の女王でもあることを示唆しています。ほかの天使が持つユリは純潔の象徴なので、天使たちの持ち物にはマリアの二つの面が描き分けられています。
読んだらクイズ
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母子が持つザクロマリアと幼子イエスは、二人でザクロの実を手にしています。ザクロは、キリストが自らの死によって贖おうとした「原罪」の象徴です。聖母の険しい表情を受難の予見と読む根拠も、この実にあります。
次に見る1枚
よくある疑問
- 『5人の天使に囲まれる聖母子』はどこにある?
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ルーヴル美術館の所蔵です。ルーヴルの公式サイトでは、展示場所はパリの本館ではなく、ランス別館の「時のギャラリー」とされています。
- 誰が描いた?
-
サンドロ・ボッティチェッリの作とされています。ただ、かつては師のフィリッポ・リッピの作品と考えられていました。全体に後世の補筆が多く、作者の判定はかなり難しい作品です。
- どうやってルーヴルに入った?
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もとはローマのジャンピエトロ・カンパーナ侯爵のコレクションにありました。1861年にフランス政府がこのコレクションを購入し、1863年にルーヴル美術館に収められました。
- 聖母はなぜ地面に座っている?
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この絵のマリアは「謙遜の聖母」という形式で描かれているからです。地面に置いたクッションに腰を下ろし、幼子イエスを抱いています。
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出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル



