
この作品のデータ
| 作者 | ピーテル・ブリューゲル | 同じ作家の作品 5点 |
|---|---|---|
| 制作年 | 1560年 | |
| 時代 | ルネサンス | 同じ時代の作品 58点 |
| 様式 | — | |
| 種別 | 絵画 | |
| 技法・素材 | 油彩、板 | |
| 所蔵 | 美術史美術館ウィーン | 同じ所蔵の作品 7点 |
| 有名度 | ★★★ |
広場を埋めつくす子供たちの間に、およそ80種類の遊びが描き込まれています。竹馬や馬跳び、目隠し遊びに混じって、羊のかかとの骨を投げ上げて受け止める遊びまであります。ただの遊びの図鑑ではなく、子供の遊びと大人の仕事を同列に並べることが画家の狙いだったと考えられています。
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見どころ
中央の結婚式ごっこ
画面の対角線が交わるちょうど中心に、結婚式ごっこの行列が描かれています。子供の結婚式ごっこはヨーロッパ各地に伝わる民間の風習で、夏至のころによく行われていました。
樽と輪で遊ぶ子
画面手前には、横倒しの樽にまたがる子や、樽の穴に顔を寄せて叫ぶ子がいます。その脇では、木の輪を棒で転がすフープ回しの子が2人。輪を転がす遊びは、時代や地域を問わず子供にも大人にも親しまれてきました。
左上の川辺
建物と人でぎっしりの画面の中で、左上の川辺だけは景色が開けています。それでも川では子供が泳ぎ、岸では木登りやスカート回しをしています。豚の膀胱をふくらませて浮き袋にする子もいます。
神の目から見れば同じ真剣さ
描かれた子供たちは、それぞれの遊びにひたすら打ち込んでいます。ブリューゲルはその姿を、一見もっと重要な仕事に励む大人の真剣さと同列に置いたと考えられています。神の目から見れば、子供の遊びも大人の仕事も重さは変わらないという見方です。
広場を見下ろす大きな建物は、市役所のような公共の建物とも考えられます。そこを子供たちが占めているのは、市政を取り仕切る大人も神の前では子供同然だという暗喩とも解釈されています。こうした発想は当時の文学にもありました。1530年にアントウェルペンでヤン・ファン・ドゥースブルフが出版した作者不明のフランドルの詩は、人類を愚かな遊びに夢中な子供にたとえています。
「人生の段階」連作の1枚という説
本作は、人間の一生を段階ごとに描く連作の最初の1枚として構想されたという説があります。その場合、この絵は「若さ」を表す役目を担っていたことになります。ただし、関連する作品について当時の記録も後世の記録も残っていません。仮に連作の構想があったとしても、この1枚より先へは進まなかったとみられています。
総督が手に入れた絵
画面右下には「BRVEGEL 1560」という署名があります。お店屋さんごっこをする子供たちのそば、じょうごの下の板に書き込まれています。
1594年、ネーデルラント総督エルンスト・フォン・エスターライヒがこの絵を収集しました。1604年には、カレル・ヴァン・マンデルが本作に初めて言及しています。所蔵する美術史美術館は、同じブリューゲルの『雪中の狩人』や『農民の婚宴』も持っています。
読んだらクイズ
この拡大は、どの見どころ?

樽と輪で遊ぶ子画面手前には、横倒しの樽にまたがる子や、樽の穴に顔を寄せて叫ぶ子がいます。その脇では、木の輪を棒で転がすフープ回しの子が2人。輪を転がす遊びは、時代や地域を問わず子供にも大人にも親しまれてきました。
次に見る1枚
よくある疑問
- 『子供の遊戯』はどこにある?
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オーストリアのウィーンにある美術史美術館が所蔵し、展示しています。1594年にネーデルラント総督エルンスト・フォン・エスターライヒが収集した作品で、同じ館はブリューゲルの『雪中の狩人』や『農民の婚宴』も所蔵しています。
- 誰が描いた?
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16世紀フランドルの画家ピーテル・ブリューゲル(父)が、1560年に描きました。画面右下に「BRVEGEL 1560」という署名があります。
- 何種類の遊びが描かれている?
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一般にはおよそ80種類の遊びが確認できるとされています。当時の子供の遊びを90種類以上特定したとする研究もあります。
- 何が描かれている?
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幼児から若者までの子供たちが、広場や通り、川辺で遊ぶ場面です。竹馬、馬跳び、独楽回し、シャボン玉、かくれんぼ、人形遊びのほか、結婚式や洗礼式をまねたごっこ遊びもあります。広場に面した市役所のような大きな建物も、子供たちに占められています。
ピーテル・ブリューゲルのほかの作品
《死の勝利》 《バベルの塔》 《雪中の狩人》 《農民の婚宴》
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル



