
ドガが生涯で唯一、公に発表した彫刻作品です。蝋で作られたオリジナルには実際の人の髪の毛が使われ、本物のコルセットとチュチュを着せられています。1881年の発表時、写実的すぎると批判を浴び、ドガはこれ以降二度と彫刻を公にすることはありませんでした。
見どころ
編み込まれた本物の髪
頭部には実際の人の髪の毛が使われ、リボンで結われています。オリジナルは蝋で作られ、レプリカはブロンズで鋳造されています。
本物のチュチュとコルセット
彫刻には実際のコルセットとチュチュが着せられています。痩せた少女の身体がそのまま写し取られたような写実性が特徴です。
前に出した片足と反らした背
モデルはパリのオペラ座のバレエダンサー、マリー・ファン・ゴーテンです。片足を前に出し、背をそらした姿勢がとられています。
ドガ唯一の公開彫刻
エドガー・ドガは絵画やパステル画で知られる印象派の画家ですが、彫刻も数多く手がけていました。しかし生前に公衆へ発表したのは、この『14歳の小さな踊り子』ただ1点のみです。1881年の第6回印象派展で発表されました。
蝋とブロンズ、2つの姿
現存するのは蝋で作られたオリジナル1点と、没後に鋳造された28点のブロンズ製レプリカです。オリジナルにはコルセットとチュチュが着せられ、実際の人の髪の毛が使われています。この写実的な表現こそが、発表当時に賛否を呼んだ理由でした。痩せた少女が片足を前に出し、背をそらす姿勢そのものにも、理想化されない生身の身体を見せようとする作者の意図がうかがえます。
よくある疑問
- 『14歳の小さな踊り子』はどこにある?
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アメリカのナショナル・ギャラリー・オブ・アートに所蔵されています。オリジナルの蝋の像のほかに、ドガの没後に鋳造された28点のブロンズ製レプリカが世界各地の美術館に所蔵されています。
- モデルは誰?
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パリのオペラ座のバレエダンサー、マリー・ファン・ゴーテンです。
- なぜドガはこれ以降彫刻を発表しなかったの?
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1881年の第6回印象派展でこの作品を公開した際、少女が写実的に表現されすぎているといった批判を浴びたためです。ドガはこれ以後、彫刻作品を公衆の前に見せることはありませんでした。
- オリジナルとレプリカの違いは?
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オリジナルは蝋で作られ、実際の人の髪の毛が使われています。ドガの没後に作られた28点のレプリカはブロンズ製で、オリジナルの型から鋳造されました。
基本データ
- 作者
- エドガー・ドガEdgar Degas
- 制作年
- 1878〜1881年
- 種別
- 彫刻
- 技法・素材
- 青銅、リボン、チュール布、蝋
- 寸法
- 高さ 98 cm
- 所蔵
- ナショナル・ギャラリー・オブ・アート(ワシントンD.C.)
- 展示室
- 印象派以後
エドガー・ドガのほかの作品
《舞台のバレエ稽古》 《アブサントを飲む人》 《エトワール》 《出走前》
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル