
この絵とほぼ同じ構図の絵が3点存在します。そのうち1点は日本の実業家・松方幸次郎が購入しましたが、第二次世界大戦後、賠償としてフランス国有になりました。ゴッホが暮らした家自体は現存せず、『黄色い家』という絵にしか残っていません。
見どころ
ゴーギャンの部屋に通じる扉
画面左側に描かれた扉は、ポール・ゴーギャンの部屋に通じていたとされています。当時2人がこの家で共同生活を送っていたことをうかがわせます。
現存しない黄色い家の一室
この寝室があった家自体は現存していません。家の外観は、ファン・ゴッホが別に描いた『黄色い家』という絵にのみ記録されています。
3点描かれた同じ部屋
同じ構図の絵が、サイズや制作時期を変えて3点描かれています。最初のものはファン・ゴッホ美術館に、複製の1点はシカゴ美術館に所蔵されています。
松方幸次郎の購入
1921年ごろ、パリに滞在していた松方幸次郎に同行していた美術評論家の矢代幸雄は、本作がルノワールの『アルジェリア風のパリの女たち』とともに画商に売りに出されているのを見つけ、「希代の傑作」として購入を勧めました。松方は一度断り、矢代は落胆しましたが、のちに矢代の知らないうちに松方はこの絵を購入していました。
戦後、フランス国有へ
松方が購入した絵は、第二次世界大戦中もフランスに残されていました。サンフランシスコ講和条約に基づく対日賠償の一環として、1959年にフランスの国有財産となり、オルセー美術館に収められました。
よくある疑問
- 『ファンゴッホの寝室』はどこにある?
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同じ構図の絵が3点あり、それぞれ別の美術館にあります。最初のものはファン・ゴッホ美術館、複製の1点はシカゴ美術館、もう1点はオルセー美術館に所蔵されています。
- なぜ3点も存在する?
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最初の1点を1888年10月に描いたあと、ゴッホは1889年9月にほぼ同サイズの複製を、続けて母のためにサイズを縮小した複製をもう1点描きました。
- 松方コレクションとどんな関係がある?
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サイズを縮小した3点目は、日本の実業家・松方幸次郎が購入してコレクションに加えました。第二次世界大戦中はフランスに残され、戦後の対日賠償の一環として1959年にフランスの国有財産となり、オルセー美術館の所蔵となりました。
- ドラマに登場したことがある?
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あります。2010年放送のイギリスのSFドラマ『ドクター・フー』第5シリーズ「ゴッホとドクター」で、この寝室を再現したセットが登場しました。撮影はクロアチアのトロギルで行われています。
基本データ
- 作者
- フィンセント・ファン・ゴッホVincent van Gogh
- 制作年
- 1888〜1889年
- 種別
- 絵画
- 技法・素材
- 油彩、カンヴァス
- 寸法
- 72 × 90 cm
- 展示室
- 印象派以後
フィンセント・ファン・ゴッホのほかの作品
《ジャガイモを食べる人々》 《自画像》 《タンギー爺さん》 《ひまわり》 《夜のカフェテラス》 《星月夜》 《花咲くアーモンドの木の枝》
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル