ムーラン・ルージュ

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック《ムーラン・ルージュ》1892〜1895年
ムーラン・ルージュAt the Moulin Rouge
1892〜1895年
油彩、カンヴァス、123 × 140 cm
シカゴ美術館
何がすごいのか

背景にはロートレック自身の横顔の自画像がさりげなく描き込まれています。手前のダンサー、メイ・ミルトンの顔は緑がかった不気味な光で照らされ、中央のジェーン・アヴリルは燃えるような赤毛で見分けられます。ムーラン・ルージュに通い詰めた画家自身の体験が、この絵の土台になっています。

見どころ

画面中央のテーブル

文筆家エドゥアール・デュジャルダン、ダンサーのラ・マカロナ、写真家ポール・セスコーとモーリス・ギベール、そして背を向けたジェーン・アヴリルが囲んでいます。燃えるような赤毛でアヴリルとわかります。

緑色の光に浮かぶ顔

右手前には、英国人ダンサーのメイ・ミルトンの顔が部分的に描かれています。赤く塗られた唇と、緑がかった不気味な光と影に照らされた表情が印象的です。

背景に紛れ込む画家自身

画面奥にはロートレック自身の姿が横顔で描き込まれています。並んで立つのは医師ガブリエル・タピエ・ド・セレラン。右奥ではダンサーのラ・グルーが髪を直しています。

夜の街に通い詰めた画家

ロートレックはパリの夜の社交界と深く結びついた画家でした。ムーラン・ルージュのような会場に足しげく通い、そこで働く踊り子たちと親交を結んでいます。

こうした経験が『ムーラン・ルージュにて』をはじめとする作品に反映され、ベル・エポック期のパリの社会や文化の空気を伝えるものになりました。

シカゴへ渡り、ロンドンでも公開

この絵は現在、シカゴ美術館のヘレン・バーチ・バートレット記念コレクションの一部となっています。2011年にはロンドンのコートールド美術研究所でも展示されました。

よくある疑問

『ムーラン・ルージュにて』はどこにある?

シカゴ美術館が所蔵しています。ヘレン・バーチ・バートレット記念コレクションの一部として、1930年12月23日に初めて公開されました。

誰が描いた?

フランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが、1892年から1895年にかけて描きました。1889年にパリに建てられたムーラン・ルージュを描いた一連の作品のひとつです。

描かれている人物は誰?

中央のテーブルには文筆家エドゥアール・デュジャルダン、ダンサーのラ・マカロナ、写真家ポール・セスコーとモーリス・ギベール、ジェーン・アヴリルがいます。手前にはメイ・ミルトン、背景にはロートレック自身とラ・グルーも描かれています。

なぜこの絵は評価されている?

美術評論家ジョナサン・ジョーンズはこの絵を傑作と評し、「ムーラン・ルージュやモンマルトルを再現したどんな大衆文化作品より、この場面はエキゾチックで刺激的だ」と述べています。

基本データ

制作年
1892〜1895年
種別
絵画
技法・素材
油彩、カンヴァス
寸法
123 × 140 cm
様式
ポスト印象派
所蔵
シカゴ美術館

出典・画像について

画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル

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