
背景にはロートレック自身の横顔の自画像がさりげなく描き込まれています。手前のダンサー、メイ・ミルトンの顔は緑がかった不気味な光で照らされ、中央のジェーン・アヴリルは燃えるような赤毛で見分けられます。ムーラン・ルージュに通い詰めた画家自身の体験が、この絵の土台になっています。
見どころ
画面中央のテーブル
文筆家エドゥアール・デュジャルダン、ダンサーのラ・マカロナ、写真家ポール・セスコーとモーリス・ギベール、そして背を向けたジェーン・アヴリルが囲んでいます。燃えるような赤毛でアヴリルとわかります。
緑色の光に浮かぶ顔
右手前には、英国人ダンサーのメイ・ミルトンの顔が部分的に描かれています。赤く塗られた唇と、緑がかった不気味な光と影に照らされた表情が印象的です。
背景に紛れ込む画家自身
画面奥にはロートレック自身の姿が横顔で描き込まれています。並んで立つのは医師ガブリエル・タピエ・ド・セレラン。右奥ではダンサーのラ・グルーが髪を直しています。
夜の街に通い詰めた画家
ロートレックはパリの夜の社交界と深く結びついた画家でした。ムーラン・ルージュのような会場に足しげく通い、そこで働く踊り子たちと親交を結んでいます。
こうした経験が『ムーラン・ルージュにて』をはじめとする作品に反映され、ベル・エポック期のパリの社会や文化の空気を伝えるものになりました。
シカゴへ渡り、ロンドンでも公開
この絵は現在、シカゴ美術館のヘレン・バーチ・バートレット記念コレクションの一部となっています。2011年にはロンドンのコートールド美術研究所でも展示されました。
よくある疑問
- 『ムーラン・ルージュにて』はどこにある?
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シカゴ美術館が所蔵しています。ヘレン・バーチ・バートレット記念コレクションの一部として、1930年12月23日に初めて公開されました。
- 誰が描いた?
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フランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックが、1892年から1895年にかけて描きました。1889年にパリに建てられたムーラン・ルージュを描いた一連の作品のひとつです。
- 描かれている人物は誰?
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中央のテーブルには文筆家エドゥアール・デュジャルダン、ダンサーのラ・マカロナ、写真家ポール・セスコーとモーリス・ギベール、ジェーン・アヴリルがいます。手前にはメイ・ミルトン、背景にはロートレック自身とラ・グルーも描かれています。
- なぜこの絵は評価されている?
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美術評論家ジョナサン・ジョーンズはこの絵を傑作と評し、「ムーラン・ルージュやモンマルトルを再現したどんな大衆文化作品より、この場面はエキゾチックで刺激的だ」と述べています。
基本データ
- 作者
- アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックHenri de Toulouse-Lautrec
- 制作年
- 1892〜1895年
- 種別
- 絵画
- 技法・素材
- 油彩、カンヴァス
- 寸法
- 123 × 140 cm
- 様式
- ポスト印象派
- 所蔵
- シカゴ美術館
- 展示室
- 印象派以後
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル