
この作品のデータ
| 作者 | 作者不詳(先史時代) | |
|---|---|---|
| 制作年 | 約2万年前(後期旧石器時代) | |
| 時代 | 古代・中世 | 同じ時代の作品 7点 |
| 様式 | 先史美術 | |
| 種別 | 絵画 | |
| 技法・素材 | 顔料、洞窟の岩壁 | |
| 所蔵 | — | |
| 有名度 | ★★★名画クイズで出題(全作品の解放) |
1940年、穴に落ちた飼い犬を追っていた4人の少年が、偶然この洞窟を発見しました。壁と天井には、馬や牛、鹿などの動物と記号を合わせて約6000点の図像が残されています。一般公開は1963年に打ち切られ、いま見学できるのは近くに作られた精巧な複製洞窟だけです。
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見どころ
横顔に正面の角
黒い牛は体と頭を横から描いていますが、角は2本とも見えるように、正面から見た形で描かれています。横向きの体に正面の角を組み合わせるこの描き方は「ねじれた遠近法」と呼ばれ、旧石器時代の動物画によく見られます。
点や線の記号
動物のまわりには、赤い短い線の列や点、格子のような記号も描かれています。何を意味するのかはわかっておらず、数を数えた印や暦だとする説など、さまざまな解釈があります。
重ねて描かれた壁画
この洞窟の壁画には、古い絵の上に新しい絵が重ねて描かれている箇所があります。画面の空間構成をあまり意識せずに、動物の姿そのものを優先して描いていったようすがうかがえます。
少年たちの偶然の発見
ラスコー洞窟は、フランス南西部ドルドーニュ県、モンティニャック近郊の丘の上にある洞窟です。1940年9月12日、村の少年が、穴に落ちた飼い犬を友達3人と救出しようとした際に発見されました。アルタミラ洞窟壁画と並ぶ、先史時代のフランコ・カンタブリア美術を代表する作品とされています。炭酸カルシウムの形成が壁画の保存を助けたため、「天然のフレスコ画」と呼ばれることもあります。
血や樹液で溶いた顔料
壁画の材料には、赤土や木炭を、獣脂・血・樹液で溶いて練った黒・赤・黄・茶・褐色の顔料が使われました。顔料はくぼんだ石などに蓄えられ、こけや動物の毛、指を使って壁に塗られたと考えられています。
閉鎖から複製の時代へ
1948年7月14日に一般公開が始まった当初は、大勢の観客が洞窟内に迎え入れられていました。しかし観客の吐く二酸化炭素によって壁画が急速に傷んだため、1963年4月20日以降は非公開とされ、応募した数名の研究者だけが1日に入場を許される扱いになっています。オリジナルの近くには、一般見学が可能な複製洞窟「ラスコー2」が1983年に作られました。遠隔地での展示に対応した「ラスコー3」に続き、2016年12月には新たな複製「ラスコー4」も公開されています。
読んだらクイズ
この拡大は、どの見どころ?

点や線の記号動物のまわりには、赤い短い線の列や点、格子のような記号も描かれています。何を意味するのかはわかっておらず、数を数えた印や暦だとする説など、さまざまな解釈があります。
次に見る1枚
よくある疑問
- 『ラスコー洞窟の壁画』はどこで見られる?
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本物の洞窟は1963年から非公開で、応募した数名の研究者が1日に入場できるのみです。一般の見学者が見られるのは、近くに作られた精巧な複製洞窟「ラスコー2」(1983年公開)です。遠隔地での展示用に作られた「ラスコー3」や、新しい複製「ラスコー4」(2016年12月公開)もあります。
- 誰が描いた?
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作者はわかっていません。約2万年前の後期旧石器時代、クロマニョン人によって描かれたとされています。文字のない時代の壁画のため、署名や記録は残されていません。
- なぜ非公開になった?
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1948年の公開後、大勢の観客の吐く二酸化炭素によって壁画が急速に劣化したためです。壁画をこれ以上傷めないよう、1963年4月20日から非公開とされています。
- 何が描かれている?
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馬・山羊・羊・野牛・鹿・かもしか・人間・幾何学模様など約6000点の彩画と刻線画が残されています。全長200メートルほどの洞窟は枝分かれし、壁画が集中する空間ごとに「牡牛の広間」「軸状ギャラリー」などの名前が付けられています。
出典・画像について
画像: Wikimedia Commons(Public domain)。元ファイル



